宝島社が発行する50代女性向けファッション誌「大人のおしゃれ手帖」が、今年も「更年期川柳」の募集を行いました。
第2回目となる今年は、2024年8月7日から9月30日まで作品を受け付け、審査委員長は大久保佳代子さん、審査員は産婦人科医の高尾美穂先生らが務め、昨年の応募総数の約2倍となった2721作品から受賞作が決定しました。
更年期川柳は、更年期症状を持つ多くの人が友人等と話しにくい問題を共有し、情報交換や気晴らしを促進するために、大人のおしゃれ手帖の編集部が立ち上げた公募賞です。今年は特に男性の更年期を描いた作品が増え、更年期が男性にも関心の高いテーマであることが伺えました。
※ 「更年期川柳」の企画元:(『大人のおしゃれ手帖』(宝島社)》https://osharetecho.com/)

「更年期川柳」入賞作品
金賞
推し活費 家計簿上は 「婦人科費」 たかさん(女性・56歳)
銀賞
つぶの汗 出ても痩せない 更年期 笑顔(女性・64歳)
銅賞
更年期 恐竜いるかと 孫が聞き うにどん(男性・56歳)
編集長賞
「あるよねー」 倦怠感より 連帯感 PON5(男性・50歳)
特別賞
この年で 初体験に あふれてる ももた(女性・49歳)
佳作
・妻じゃなく ホルモンのせい ケセラセラ
・召し上がれ 喜怒哀楽の フルコー
・妻ピンチ ごろ寝夫が 立ち上がる
・迷走中 髪型服装 人生も
・更年期 五文字じゃ足りない 諸症状
・「やめます」と 言えたらいいな 母と妻
・ア・イ・シ・テ・ル サイン変わって カ・ジ・ヲ・シ・テ
・理解こそ 日本を支える 更年期
「更年期川柳」受賞作決定にあたって 『大人のおしゃれ手帖』編集長 橘 真子氏

第2回目となる今回は、昨年の約2倍の2721作品が寄せられました。応募者は老若男女さまざまで、反響のジャンプアップは、女性が抱える健康課題がより広く知られるようになったことの現れだと感じています。特に顕著だったのが男性からの応募です。妻の心情に寄り添った作品や、女性への労り、家事参加への奮起など、頼もしい作品が多かった印象です。そして、自身も「男性更年期である」ことをうたった句も多数寄せられたことも今年の特徴でした。また、女性からは、悲観するだけでなく、更年期を乗り切るための情報や医療を味方にして、諸症状とうまく付き合っていき、人生の後半戦へ向けた体と心の立て直しを図る意気込みも感じられました。
「更年期川柳」は応募作品(=当事者の声)を世の中に届け、夫婦や家族、女性同士・男性同士の会話のきっかけになることが大きな目的です。話題にして話すことこそ、女性が抱えてきた健康課題の理解を深め、当事者が「一人で耐える」ことからの解放を促すことができると考えています。
第2回「更年期川柳」 概要
【テーマ】
更年期をテーマにした「五・七・五」を基本に、川柳を作成してください。字余り字足らずでも構いません。
【応募方法】
1)メールにて応募
2)公式インスタグラム、公式Xにて応募
3)はがきにて応募
【募集期間】
2024年8月7日(水)~9月30日(月)23:59
※郵送の場合は9月30日の当日消印有効
【審査員】
審査委員長:タレント 大久保佳代子さん
審査員:産婦人科医 高尾美穂先生、メノポーズカウンセラー吉川千明さん
【結果発表】
11月20日(水)のイベントをもって、金賞、銀賞、銅賞、特別賞、編集長賞を発表
各賞の副賞は下記よりご覧ください
https://osharetecho.com/column/45374/page2
~11月20日(水)授賞式が開催されました~

大人のおしゃれ手帖」が主催する第2回「更年期川柳」授賞式とトークイベントが、11月20日(水)にグレイドパーク表参道で開催されました。会場には受賞者と『大人のおしゃれ手帖』の読者30名が招待され、受賞者のスピーチでは更年期を支えてくれた医師や友人、家族への感謝の気持ちが語られました。
イベントでは、審査委員長を務めた大久保佳代子さんのビデオレターが放送されたほか、俳優の別所哲也さんと産婦人科医の高尾美穂先生をゲストに迎え、更年期の症状やエピソードについてのトークも展開されました。また、高尾先生による「座ってできるプチ・ヨガ」レッスンも行われ、参加者はリラックスしたひとときを楽しみました。
コメント