株式会社LIFULLが、社会課題解決に取り組む中、不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S（ライフルホームズ）」を通じて、住宅購入を検討している910名を対象に防犯意識調査を実施し、結果が公開されましたので、ご紹介いたします。
「住まいの防犯意識調査」結果
直近1年間で防犯への意識に変化はありましたか？
直近1年間の防犯意識の変化について、29.8％が「非常に高まった」、49.9％が「やや高まった」と回答し、約8割の人々が防犯への意識が向上していることが明らかになりました。
現在の住まいやその周辺で、防犯面の不安はありますか
現在の住まいやその周辺について、防犯面で不安がないと答えた人はわずか6.7％で、9割以上が何らかの防犯に関する不安を抱えていることがわかりました。
不安を感じるポイントはどこですか
不安を感じるポイントとしては、1位が「夜道が暗い」（46.9％）、2位が「周りに警察署や交番が少ない」（37.8％）、3位が「人通り/車通りが少ない」（33.1％）となっています。
また、自由回答では「空き家が多い」「周りが高齢化している」といった意見に加え、「最近犯罪が増えている」「隣に空き巣が入った」という具体的な犯罪の実感を持つ声も寄せられました。
自宅購入希望者が居住形態を選んだ理由
一戸建てと集合住宅の希望者に、それぞれの居住形態を選んだ理由を尋ねた結果、一戸建てでは1位が「プライバシーが守れそう」（48.3％）、2位が「資産性が高い」（37.1％）となりました。一方、集合住宅では1位が「セキュリティ面の安心感がある」（53.0％）、2位が「プライバシーが守れそう」（42.5％）と、防犯に関連する項目が上位に挙げられました。
特に、集合住宅では「セキュリティ面の安心感がある」が53.0％と過半数を占めているのに対し、一戸建てでは26.0％に留まっており、集合住宅の購入検討者が一戸建て購入検討者よりも防犯対策を重視していることが伺えます。
また、「プライバシーが守れそう」という理由は一戸建てと集合住宅の両方で上位にランクインしましたが、一戸建てでは周囲の住宅と隣接していないことが、集合住宅では外部からの侵入やのぞきを防ぎやすい点がそれぞれ選ばれる理由として考えられます。
強盗や住居侵入の報道を見て、購入物件検討に影響はありましたか
集合住宅の購入を検討している人に対し、強盗や住居侵入の報道が購入物件の検討にどのような影響を与えたかを調査したところ、3割以上の人が一戸建てから集合住宅への希望を変更したことが明らかになりました。
また、変更には至らなかったものの、一戸建てだけでなく集合住宅も検討するようになった人も27.2％おり、全体の6割以上が物件購入の検討に事件報道の影響を受けていることがわかりました。
年代別に見ると、20代では50.9％、30代では38.2％が報道を受けて一戸建てから集合住宅への希望を変更したことがわかりました。比較的若い世代ほど報道の影響を強く受けていることが明らかです。特に、小さな子どもを持つ子育て世代は、住まいの防犯面での安全性に対して高い関心を持っていると推測されます。
「住まいの防犯意識調査」概要
調査期間：2024年11月6日～11月12日
有効回答：910名
調査方法：インターネット調査
調査対象：5年以内に住宅購入を検討している20～69歳男女
※本アンケートの出典元：（LIFULL HOME’S 》https://www.homes.co.jp/）調べ
戸建てかマンションかよりも大切なのは「立地」。夜道チェックもオススメ
LIFULL HOME’S 住まいの窓口 高瀬一輝氏のコメント
住まい選び・家づくりの無料相談窓口である「LIFULL HOME’S 住まいの窓口」へご相談にいらっしゃるお客様からも防犯やセキュリティに関するご相談が増えてきています。また、セキュリティ面の安心感を重視されている方は比較的マンションを希望される方が多い印象です。
ではマンションなら100%安全で、一戸建ては危険なのかというと、そこまで一概に言い切れるものでもありません。例えば、住まいは一戸建てであっても大規模分譲地内の建物であれば、防犯カメラや街灯で街全体が見守られているため、マンションに近い一定の安心感を得られます。また、新たに一戸建てを買う・建てるといった場合は、立地がとても重要です。従来の駅徒歩分数や付近の施設の調査だけでなく、検討している物件は「夜」の様子も見に行きましょう。街灯がどれだけあり、実際の明るさはどうか。人の気配をしばしば感じられるか、というようなことは実際に夜に行ってみないと分かりません。空き巣や強盗に入られにくい環境えらびも今後は意識しましょう。
既に一戸建てに住まわれている方の対策としては、窓用の防犯アラームがオススメです。
透明窓に設置することで、外側からも防犯していることが見えますし、いざアラームが鳴った時にも追い払う効果を期待できます。事なきを得るに越したことはないため、対策は見えるように行い、犯行グループのターゲットにされないように気を付けましょう。
コメント