目が悪いので、今話題のレーシック手術を考えているけれど、情報が少なくて…。経験者の話を聞きたいです!
今回は、2023年6月にICL手術を受けたMさんに、ICL手術について詳しくお話しして貰うよ♪
お任せください。ICL手術に関するすべてを、洗いざらいお話しします!
※1 この記事は、「品川近視クリニック」でICL手術を受けた際の経験談です。他の医院では手術までの流れや料金などが異なる場合もあります。
※2 この記事はあくまでも、ICL手術経験者による、「経験者M」個人の体験記です。すべての方に当てはまる内容ではないので、参考程度に留めてください。
そもそもICL手術ってなに?レーシックとは違うの?
私はICL手術の経験者ですが、専門家ではないので、私がICL手術担当医に聞いた話をお伝えします。
ICL手術とは?
ICL手術とは、簡単に言うと、目の中にコンタクトレンズのような専用のレンズを入れて、近視や遠視、乱視を矯正し、裸眼で生活できるようにする手術です。
目の中に入れるレンズの素材は、安全性の高い素材であり、日々の手入れやメンテナンスは不要だそうです。
レーシック手術とは?
よく、ICL手術と並べて語られるのがレーシック手術です。
レーシックとは、眼の表面の組織「角膜」にレーザーを照射して光の屈折機能を調整する、視力矯正手術です。
ICL手術と同じく、近視・乱視・遠視を矯正し、視力を良好に改善します。
ICL手術とレーシック手術、両者の違いは?医師から聞いた3つの検討ポイント
ICL手術とレーシック手術では、そもそも術式が異なるので、簡単に比べることは出来ないようですが、私がICL手術担当医に聞いたポイントを3つお話しします。
1つ目のポイントは、強度近視や強度乱視など、いわゆる「目が悪すぎる人」にはレーシック手術ができないことです。なので、非常に強い近視・遠視・乱視を持つ人は、そもそもレーシック手術は受けられません。
2つ目のポイントは、レーシック手術で削った角膜は元に戻せないが、ICL手術で挿入したレンズは、取り出すことができるということです。度数が大きく変化した場合など、必要に応じて手術でレンズを取り替えることも出来るそうです。
3つ目のポイントは、手術の値段です。一般的に、ICL手術とレーシック手術では、レーシック手術の方が安価な場合が多いようです。
経験者Mの状況・プロフィール・手術を受けようと思ったきっかけ
それでは、ICL手術を経験した私のプロフィール、そして、目の状態や視力などについてお話しします。
経験者Mのプロフィール
- 年齢:35歳
- 性別:女
- 家族構成:子持ち(7歳・5歳)
- 職業:WEBコーダー。週5、1日6~7時間ほどのデスクワーク。仕事中はほぼ100%、パソコンに向かっている。
- ドライアイ:なし
- 普段の装備:メガネとソフトコンタクトレンズを併用
もともとの目の状態・視力
私がメガネをかけ始めたのは小学4年生のときで、そこから35歳の今に至るまで、メガネかコンタクトレンズのどちらかを常に使用しています。
手術前の視力は非常に悪く、強度近視(両目ともに-13.00程)、そして強度乱視を持ってます。1メートル離れてしまうと、家族の顔すら判別がつきません。
メガネやコンタクトでは、どんなレンズを使っても、1.0~1.1程度にしか矯正できず、裸眼では日常生活すら困難です。
ICL手術を受けようと思ったきっかけ
ICL手術を受けようと思ったきっかけは、「車の運転」です。
前述した通り、私は強度近視・強度乱視で、メガネがないと歩くこともままなりません。
日頃、「震災のときメガネが壊れたら避難もできないな」と考えてはいたのですが、ある日、車を運転してるときにマスクを外したら、マスクのゴムが引っ掛かかり、メガネが助手席側足元に飛んでしまいました。
そうなると本当に何も見えず、手探りでハザードランプを付け、感覚で少しだけ車を左に寄せて停車させました。
その道は交通量が少なかったため事故にはなりませんでしたが、非情に危険に感じたことが、手術を受けようと思ったきっかけです。
手術前のカウンセリング・検査の流れ
手術を検討している場合は、まずカウンセリングと検査を受けます。この時点ではまだ、実際に手術を受けるかどうかは、決めなくても問題ありません。
ICL手術についてのカウンセリング・検査の予約方法
「品川近視クリニック」では、WEB予約もしくはフリーダイヤルから、カウンセリング・検査の予約ができます。
他にも、ICL手術行っているクリニックである「アイクリニック東京」や「新宿近視クリニック」なども、WEB予約や電話予約を受け付けているようです。
ICL手術のためのカウンセリング・検査当日
検査はほぼ1日がかりで、多種多様な検査を行いました。瞳孔を開く目薬をさすので、自家用車で行くのは控えた方がいいかもしれません。
ICL手術の手術をするかどうか
カウンセリング・検査当日は、手術をするかどうか決めなくても問題ありませんが、もし手術する場合は、この日、眼内に入れるレンズを発注します。
レンズを発注する場合、この日に、前金も支払います。
ICL手術できるまでは、数カ月かかることもある
レンズを発注してから、実際に届くまでに、時間がかかる場合もあるようです。実際、私はレンズが届くまで、約2カ月ほど待ちました。
手術3日前~手術当日までの流れ
手術3日前から、指定の目薬を差します。手術当日は、自家用車での来院は禁止されているので、公共交通機関等を利用してください。
ICL手術当日の流れ
手術当日は最後の問診を行い、手術前に前金を抜いた残金を支払い、それから手術に臨みます。
手術自体は30分程度で終わります。手術が終わると、別室で1時間ほど待機して、その後眼圧などを計測し、この日は帰宅となります。
ICL手術直後の「見え方」は?
この時点では、まだ瞳孔を開く目薬も効いており、視力も安定していないので、見ているものがにじんだり、ぼやけたり、2重3重に見えたりしていました。
「このままだったらどうしよう…手術失敗…?」と不安になったものでした。
ICL手術翌日
手術翌日は再度来院し、目の様子を診察します。病院の込み具合にもよりますが、手術翌日の診察は、問題がなければ30~1時間程度で終わるそうです。
実際私は40分程度で終わりました。
ICL手術翌日の「見え方」は?
手術当日よりはよく見えるようになっていましたが、まだ少し2重に見えたり、ぼやけたりしていました。しかし、「1週間は様子を見てください」という医師の指示を信じ、視力が安定するのを待ちました。
ICL手術後1週間
術後1週間は一番感染症を起こしやすい時期だそうです。なので、この1週間は、昼夜問わず専用のメガネやプラスチック製の眼帯を着用し、1日複数回、目薬をさします。
そして手術からちょうど1週間経った日に、また診察を受けます。
ICL手術後1週間の「見え方」は?
この頃には、ものがぼやけたりすることもなく、視力は安定していました。「ハローグレア現象」はまだありましたが、私はそこまで気にならなかったです。
※「ハローグレア現象」とは?
光がにじんで広がり、光の周りにリング状のもやがかかったように見える現象を「ハロー現象」、光がぎらついたり伸びたりして、まぶしく見える現象を「グレア現象」といいます。
ICL手術後1ヶ月
術後1ヶ月で、1ヶ月検診を受けます。ここで問題がなければ、次回は半年検診まで、来院する必要はありません。
ICL手術後1ヶ月の「見え方」は?
視力は安定し、裸眼生活の快適さを実感していました。ハローグレア現象も気にならなくなりました。
また、乱視専用レンズの場合、眼の中でレンズが回転すると再度調整しなければいけないのですが、私の場合はレンズの回転も起きていませんでした。
ICL手術、痛みはあるか?
ICL手術は、痛みを感じない人もいるようですが、私は鈍痛のような痛みを感じました。目の奥が「ズーン」と痛むような感覚です。
ただ、耐えられないような痛みではありませんし、手術にはなるべくリラックスして臨んだ方がいいと思うので、必要以上に恐がることはないと思います。
ICL手術後3ヶ月経った所感
術後3カ月の時点で、特に問題なく、非情に快適な裸眼生活を送っています。
手術の合併症などに関してもしっかりと説明を受けており、不安もありましたが、現在のところなにも問題はありません。
ICL手術後3ヶ月の、視力について
私の場合、左右ともに1.2~1.5程度の視力で安定しています。
もともと非常に視力が悪かったので、これ以上の視力は出ないようです。なので、私の場合は「過矯正」の心配はありませんでした。
※「過矯正」とは
「過矯正」とは、見えすぎてしまうくらい矯正することです。見えすぎてしまうと、眼の中の筋肉などを必要以上に使ってしまい、眼精疲労などに繋がる恐れがあります。
超接写では、むしろ見えにくくなる
近視の方は経験があると思うのですが、例えば、指先に刺さった小さな棘を見るようなときなど、非常に近くでものを見る場合、「メガネを外した方がよく見える」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
メガネの場合は、近くのものを見るときはメガネを外せばいいですが、ICLの場合はそうはいかないので、超接写では、むしろ少し見えにくくなります。
個人的な印象ですが、目から10㎝の距離以内だと、ぼやけてくる印象です。
気になるハローグレアは?
ハローグレアは、最初こそ気になっていたものの、1ヶ月と経たず気にならなくなりました。
もともと視力が非常に悪く、メガネは目が疲れ、コンタクトは目が乾くという状況でしたので、ハローグレア程度のことは何でもない、と思いました。
ICL手術、気になる料金は?クリニック別比較!
ICL手術の料金はクリニックによって異なると思います。
ここでは私が手術を受けた「品川近視クリニック」の料金表のほか、いくつかのICLを実施している病院の料金表を参照します。
「品川近視クリニック」の料金(2023年6月時点)
- ホール(穴あき)ICL 両眼
- 41.9万円~48.9万円(税込46万~53.7万円)
乱視用レンズの場合は、追加で10万円かかります。
「アイクリニック東京」の料金(2023年6月時点)
- ホールICL 乱視なし 税込73万円
- ホールICL 乱視あり 税込83万円
- 遠近両用眼内コンタクトレンズ 乱視なし 税込88万円
- 遠近両用眼内コンタクトレンズ 乱視あり 税込98万円
費用はレンズの度数に関係なく一律となります
※片眼の場合は半額となります。
※前金として税込30万円を頂戴致します。
※自費診療のため健康保険は適用されません。
「新宿近視クリニック」の料金表(2023年6月時点)
- -5D未満:両眼 419,000円(税抜)/460,000円(税込)
- -5D以上:両眼 489,000円(税抜)/537,000円(税込)
- 乱視用:両眼 +100,000円(税込)
「先進会眼科」の料金表(2023年6月時点)
- -3D未満 両眼 41.9万円 (税込46万円)
※その他、度数によっては追加費用が掛かる場合があります。
※乱視用レンズは 追加で両眼13.2万円(税込)です。
まとめ
私個人としては、ICL手術を受けて良かったなと思っています。
また、手術を受けたことでかえって「目を大切にしよう」という気持ちが強くなり、ブルーライトや紫外線に気を付けたり、目を強くこすったりしないようになりました。
もちろん、手術にはデメリットや合併症、副作用があることも理解しています。しかしやはり、メガネもコンタクトもいらない生活というのは、快適で安心なものだと実感しています。
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