足湯は東洋医学では薬?
足にはたくさんの臓器に繋がる経絡があると言われています。
その足を冷やすことは、すなわちその経絡に関係する場所の機能を低下させてしまうことに繋がる、というのが東洋医学の考え方です。
足湯で足先~脛までを温めることはその熱が経絡を通じ、臓器の代謝を亢進させると考えいます。
結果、足を温めることは全身機能の改善に繋がるとしたのです。
これが東洋医学において、「足湯が薬」であると言われている理由です。
知られざる足湯の効果
冷え対策
足湯をすると血流が良くなるために、冷えに直接効果があります。
足先を温めることで足だけでなく内臓部分まで血流が良くなるので、体全体の冷えを解消することができると言われています。
さらに温まった血液が各臓器に届けられることで、その機能の改善にも繋がると言います。
むくみ対策
足先が温められると血行が良くなるので、血流が改善されます。
むくみは足の血行不良が原因であることが多く、血流の改善は直接むくみの改善に繋がります。
むくみは放置しておくとセルライトの原因になる可能性があります。
さらにむくみは血行不良のサイン。
放置で下腿静脈瘤や、血栓が心臓や脳の大きな血管に詰まることで起こる心筋梗塞・脳梗塞を引き起こす場合もあります。
むくみを見つけたら早期に対応することが大切です。
リラックス効果
入浴にリラックス効果があるのと同じように、足湯にもリラックス効果があります。
緊張状態が改善され、精神的にリラックスできます。
足湯をするお湯に好きなアロマを垂らすことで、より一層リラックスできるのでオススメです。
精油はラベンダーやイランイラン、カモミールなどがリラックスには効果的です。
また、リラックスすることで副交感神経が優位になり、安眠にもつながります。
足湯をする時間に指定はありませんが、眠りにトラブルを抱えている場合には夜寝る前に行うと安眠効果が期待できます。
継続こそがカギ
足湯は多くの効果がありますが、それを継続して行うことで一時的な血流改善にとどまらず、臓器機能の回復や代謝亢進などに役立ちます。さらに冷え症の改善にも効果を実感できると思います。
体の中で不要になった老廃物は尿や便になって体外に排出されます。
これも代謝の一つです。
しかし、代謝が悪くなると、余分な水分や塩分などが細胞内に留まります。
足湯を継続することは、体を温めるだけでなく、このような老廃物を体の外に出す役割も果たしてくれます(=デトックス)。
足だけ温めるくらいなら全身を温めた方がいいんじゃないの?と考える方もいます。
確かに入浴は全身を温めることで、得られる効果も大きいです。
しかし入浴は体全部がお湯に浸かることで、体が消耗してしまう側面もあるのです。
足湯は体への負担を最小限にしながら、入浴と同様に体全身を温める方法になります。
体調が良くない時、生理で入浴は控えたい時。
こんな時には足湯が最も効果的です。
冷え対策の足湯・まとめ
足湯は上記したように、効率的に体を温め、機能を改善してくれる方法になります。
足湯を始めた当初は
「入っている時だけは温かいけど、すぐに冷えてしまう」と感じていた私ですが、1週間2週間と継続するうちに、いつまでも熱が体内に残るのを感じるようになりました。
これは足湯の不思議の一つです。
私は妊娠中の冷え対策として行っていたのですが、おかげで妊娠中に強く感じるという「冷え」についてはほとんど感じることなくすごすことができました。
産後はお湯を用意するのが面倒だったので、お風呂場で直接足にシャワーをかける方法で行いました。
それでも、ポカポカとした心地よさがいつまでも残ります。
冷えで辛い思いをされている方はぜひ一度足湯を試してみてはいかがでしょうか。
お金をかけず、手軽で効果を実感できる、冷え対策だということをぜひご自身で体感していただけたらと思います。